ポモドーロテクニックとは
ポモドーロテクニックに必要なツール
- ペン または 鉛筆
- キッチンタイマー
- 3枚の紙
- アクティビティ在庫シート (Activity Inventory)
- 今日のTODOシート (ToDo Today)
- レコーディングシート
アクティビティ在庫シート (Activity Inventory)
- やらなくてはいけない「アクティビティ」(= タスク) を書きだす。
- 重要なことも そうでないことも、すべて書き出す。
- 順番や優先順位のことは考えなくてよい。
- 作業内容ではなく、作業が完了したらどのような状態になるかを書く。
- 略語や長い説明は使わず、重要な単語だけを書く。
- たとえば1か月後に自分で読み返したときに、内容理解できるように書く。
- 1行に1項目ずつ、箇条書きにする。
- アクティビティの完了期限が分かっているならば、期限も一緒に書いてよい。
アクティビティ在庫シート上での見積もり
- 「アクティビティ在庫シート」上に各項目について、どれだけ時間がかかるかを見積もる。
- 見積もりの単位は、「ポモドーロ」である。(1ポモドーロは、通常25分間)
見積もりの結果は、「そのアクティビティを完了させるために必要なポモドーロの個数」である。 - ポモドーロは分割できないので、見積もりの結果は必ず整数となる。(分数や小数は許されない)
- 7ポモドーロ以上必要なアクティビティは、大きすぎる。アクティビティを分解すること。
分解後の各サブアクティビティは、それぞれ独立したアクティビティとして「アクティビティ在庫シート」に記入し、別々に見積もりを行う。 - 「アクティビティ在庫シート」上に各項目の右端等に、見積もりの結果 (必要なポモドーロの個数) を書く。
見積もり結果は後から訂正することがあるため、できれば鉛筆等の消せる筆記具で記入するとよい。 - 見積もり結果が1ポモドーロ以下のアクティビティについては、例外的に アクティビティの右端等に「0」と記入する。これは「0ポモドーロで完了できる」という意味ではなく、「1ポモドーロより小さい」という意味である。
今日のTODOシート (ToDo Today)
「今日のTODOシート」には、「今日完了できる」と自分に約束できるアクティビティだけを書く。
- 「アクティビティ在庫シート」を見て、今日完了させるべきアクティビティを「今日のTODOシート」に転記する。
※ここでは、優先順位を加味して選ぶ。(優先順位が高いアクティビティを優先して選ぶ) - 「アクティビティ在庫シート」に書かれていないアクティビティで、今日完了させるべきアクティビティが他にないかを考える。
もし思いつくならば、そのアクティビティも「今日のTODOシート」に書く。 - 「今日のTODOシート」は、当日期限のコミットメントである。
(その日に完了できる見込みがない項目は、書くべきではない) - 「アクティビティ在庫シート」上で「0ポモドーロ」のアクティビティは、2~3個を集めて1つの組にする。「今日のTODOシート」に書く際には、1つの組であることが分かるよう1行にまとめて書く。
ポモドーロの実施
- 「今日のTODOシート」上の各行に対し、「そのアクティビティに必要だと見積もったポモドーロと同じ個数」の小さな四角形(□)をそれぞれ書いておく。
たとえば、ポモドーロが3つ必要なアクティビティに対しては、そのアクティビティの行に小さな四角形を3つ書いておく。(□□□) - これから作業を実施すべきアクティビティを決める。
それは、「今日のTODOシート」に書かれた未完了のアクティビティの内で、最も優先順位が高いアクティビティである。 - タイマーを25分後に鳴るよう設定して、上で決めた「ただ一つのアクティビティ」に専念する。
- ポモドーロの最中に、アクティビティを取り替えてはならない。また、ポモドーロの途中で休憩を取ってはならない。
- 1ポモドーロ分の作業時間が経過してタイマーが鳴ったら、作業を実施したアクティビティの行に書いておいた小さな四角形(□)に、1ポモドーロの終了を意味するチェックマークを記入する。
- また、今回のポモドーロで 対象アクティビティ自体を無事完了できたら、「今日のTODOシート」上のそのアクティビティの行に、取り消し線を引く。
- タイマーが鳴り、チェックマークを記入したら、直ちに休憩時間を取る。3分~5分程度の休憩を取り、休憩時間中は脳を休めること。(5分間浅い仮眠をとることが理想)
気分転換のための休憩ではなく、脳を休めるための休憩であるため、メール、電話、SNS、インターネット等も避ける。休憩時間前に行ったポモドーロや、次に行うポモドーロのことも考えてはならない。
(メールや電話は、ほかの作業と同様に、アクティビティとして取り組むべき) - セットブレイク: 複数のポモドーロ(例: ポモドーロ4回分)を1セットとし、1セットの終了時には 通常よりも長い15分~30分程度の休憩を取る。
このセットブレイクでは、インターネット等の気分転換を実施しても問題ない。しかし、やはり重要なメール等はセットブレイク中も避けるべきで、それらはアクティビティとして取組むべきである。 - 休憩が終わったら、引き続き同じアクティビティに取り組むのか、それとも 別のアクティビティに切り替えるのかを決める。
通常、ここでアクティビティの切り替えが発生するのは、直前まで実施していたアクティビティが完了したか、アクティビティの優先順位が変換した場合である。
次に取り組むアクティビティが決まったら、上記の「2.」に戻る。
見積もり誤差のトレース
- もし、あるアクティビティが完了する前に、そのアクティビティの行の四角形すべてにチェックマークが記入された場合(= 見積もりしたポモドーロを使い切ってしまった場合)、見積もりしたポモドーロが足りなかったことになる。(見積もり過小)
その場合は再度見積もりをする。「あといくつのポモドーロがあれば対象アクティビティを完了できるか」を推測し、追加で必要となるポモドーロと同じ個数の小さな丸(○)を、小さな四角形(□)の隣に書き加える。
さらにもし、小さな丸(○)も使い切った場合には、3回目(かつ、最後)の見積もりをし、丸(○)の隣に三角形(△)を書き加える。万が一それでもアクティビティが完了しないならば、そのアクティビティは失敗である。4回目の見積もりは行わない。失敗の原因を分析し、そのアクティビティを小さな部分に分解する必要がある。
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